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天使にラブソングを

この人場末のバーにいても最終的に大成できたのでは?

普段映画をほぼ見ません。
最後に映画館で見たのは2022年の『シン・ウルトラマン』です。ウルトラマンを人生で一度も見たことがないという彼氏に、正義の心を学んでもらうために連れて行きました。

この年末は割と暇&同棲に伴いデッカいテレビを買ったことで「映画、見ちゃうか……😀」というお気持ちになり、『天使にラブソングを』を選びました。
アマプラを見ていると「タイトルは知ってるけど話はよく知らない」みたいな映画がいっぱいあって、この世には自分の知らんエンタメがまだまだまだまだありすぎるぜ……と感じます。

『天使にラブソングを』は、場末の売れない歌手でギャングの愛人をやっていたデロリスが、うっかり彼らの殺人現場を目撃してしまい、口封じから逃れるために匿われた修道院でヘボだった聖歌隊をモリモリに盛り上げる……てなお話です。

憎めない欠点を抱えた人間味満載の登場人物たちがドタバタと物語を転がしていくのが面白くて、あっという間に見終わった感じがしました。

主人公のデロリスは酒もタバコもどんちゃん騒ぎもだーいすきな豪快レディなので、質素で厳格な生活を課す修道院長とはギスギスですが、二人とも自分の心に正直でありたいタチという点はよく似ています。
デロリスがギャングに攫われた時に院長が修道女たちを率いて助けに行く姿や、デロリスが「偽物の修道女だ」と言われた時に「彼女は愛に溢れた本物の修道女だ」と庇う台詞にも年齢や立場を超えたお互いへのリスペクトが見えて胸を打たれました。

『天使にラブソングを』でデロリス含めた登場人物たちを救うのは恋愛ではなくて、共に一つの目標へ向かった経験から成る信頼と連帯であるという点も魅力的でした。
私は宝塚歌劇のオタクなので「愛」の話が大好きなのですが、内気だったメアリー・ロバートが真っ先に「助けに行きましょう」と提案した場面は、どデカい愛を感じました。タイプの違う女女やタイプの違う男男の関係性に惹かれてしまう、𝒗𝒆𝒓𝒚 𝒉𝒂𝒑𝒑𝒚なオタクの性。

以下、キャラクター別にいろいろと好きな点や思ったことを書きます。

【デロリス】

姉御肌。いきなり「オメーが指揮者やれや😡」と言われてもすぐに理想的な指導に入れる姿を見ると、この人場末のバーにいても最終的に大成できたのでは?となります。ギャングと縁が切れたのでもちろん今のほうがずっと良いけども。

他人が大切にしているものを大切にできるところ。強引だったりワガママだったりするのに、院長の「規律を大切にしたい」という気持ちは汲み取れていたり。メアリー・ロバートからもらった目覚ましを見てほほえむ姿がかわいい。

【院長】

内に入れた人には情の篤い筋の通った女。厳しい規律も治安のカスすぎる街から大切な修道女たちを守るためだと思うと仕方ない部分もある……。

寄付金の話を聞いてデロリスの受け入れを決意していた点を見ると、経営難であっても修道院を存続させたい気持ちはしっかりあったので院長にとっても良い展開になったんだと安心できます。

【メアリー・パトリック】

デロリスの最初の挨拶でスンゲー笑顔で前のめりなので、「何か裏の意図があるのでは!?」と勘繰っちゃった。けどめっちゃいい人。この人に限らず裏表のないキャラが多いのが本作の魅力。

「「「勢い」」」で生きているので、彼女ならギャングに捕まっても独力で帰って来られそうな強さがある。

【メアリー・ロバート】

検索サジェストに「かわいい」と出てくるが正しい。かわいい。

デロリスを追いかけて(悪気なく)夜の街に着いてきちゃったり、院長に呼び出されても「自分の意志でやった」と伝えたり、こちらも裏表がなく本当に良い子で、しかもかわいい。

当初からは信じられないほどパワフルかつ自信に溢れて歌えるようになる姿に、謎の親目線で見てしまう。アカーン!!

【サウザー警部補】

熱血漢。「こいつがギャングと繋がってたらどうしよう?」と序盤は思っていたのですが、デロリスの身を本気で案じながら、ギャングを裁判にかけることに精を出す姿がプロフェッショナルな警察官でかっこよかった。


しばしば舞台化されていて、来年3月にも彩風さん(と森公美子さん)主演で上演するみたいです。シャープでとにかくスタイルバチ良なイメージの男役(👈主観です)だったので、どんな風に演じられるのか全然想像がつきません。

ジャニーズを通ってないタイプのオタクなので、明治座には行ったことがありません。 太川陽介って舞台とか出るんだ!?みたいなビックリもあり、ちょっと気になる。

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